皮膚科や美容クリニックなどでのにきび治療に使用されるレーザーについて解説していきます。
たとえば太陽光は可視光線だけでも7色、そのほかに赤外線、紫外線などさまざまな光をもっています。しかし、レーザーは単一の波長をもつ光で、太陽光の数百倍もの熱エネルギーをもっています。
また、レーザーの光は遠距離からの照射でもほとんど広がらずにまっすぐ進むことができるので、狭い範囲でエネルギーを集中させることができるのです。こうしたレーザーのパワーを外科的な施術に用いたのが医療用レーザーというわけです。
ひとくちにレーザーといってもさまざまな種類があります。それこそ、医療用だけでなく工業用も含めると数百種類にものぼるんです。そのなかで、にきび治療に有効なレーザーについて見ていきましょう。
にきび治療の場合、レーザーを照射することで小さな穴をあけて毛穴に詰まった角質や脂質、膿などを溶かしだすことで毛穴の詰まりを改善します。一方、 にきび痕の治療の場合、レーザーを照射することでにきびの原因となるアクネ菌を殺菌し、肌の代謝を促進してコラーゲンを生成することで新しい肌を再生させます。ただし、にきび痕のレーザー治療は保険適用外で、安くても1回1万円はします。
にきびやニキビ痕の治療に使われるレーザーにはさまざまな種類があります。その一部について解説していきましょう。紹介するのはあくまで一部です。医師によって使うレーザーも違いますし、知識量や技術力にも差があるということは頭に置いておいてください。
CO2レーザーはにきび跡治療でよく使われるレーザー。水分に反応する赤外線を当てることで皮膚を焼いていきますので出血が少ないのがメリットです。しかし、レーザー照射後、ダウンタイムが1~2か月あり、ほてりや赤みがしばらく残ってしまいます。また、効果が出るまでには2~3回ほど繰り返して治療を受けることが必要になってきます。
クールタッチレーザーもにきび痕の改善に効果的です。これは真皮層の上層部にある線維芽細胞を刺激することでコラーゲンの生成を促します。クールタッチレーザーのいいところは冷却装置を使うことで、従来のレーザーのように表皮を火傷させることなくにきび治療ができるという点です。ダウンタイムもありません。また、料金は他のレーザー治療より比較的リーズナブルですが、効果が出るまでには複数回の治療が必要になってきます。
赤い色素に反応する色素レーザーの一種。皮膚の赤みの原因である毛細血管を破壊することによって、にきび痕の赤みの改善に効果を発揮します。また、レーザーの出力を抑えることで真皮層の上層部にある線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの生成を促進することができるため、にきび痕の凹みの改善にも有効だといわれています。冷却装置により痛みは緩和できますが、それでも若干の痛みは残ってしまいます。
いずれの場合も医療用のレーザーは副作用のない光を利用していますが、程度の差こそあれ痛みがあるのは否定できません。にきびやにきび痕への効果は確かにありますが、レーザーが強力であればあるほどダウンタイムがあり、週週間に渡ってほてりや赤み、場合によってはかさぶたができるなどということもあります。
ですから、ダウンタイムによってにきび治療をしていることを他の人に知られたくない、ストレスを感じたくない、あるいは、痛みが苦手だという方にはレーザー治療はおすすめできません。そういった方にはメディカルエステなどのピーリングなど、よりソフトな治療方法を利用してみるといいかもしれませんね。